古材利用・・・ 記憶の継承
家の建て替えは、それまで住んでいた家との別れでもあります。
古い家の思い出を新しい家にひき継ぐことができれば、先代たちも喜んでくれるでしょう。
床柱・天井板 O邸
天井板と床柱を再利用しました。
床柱には以前の長押跡が残っています。
子供の頃両親や兄弟と過ごした思い出が、
居間にあったこの床柱にしみこんでいます。
古民家のような立派な材ではありませんが、
家族の記憶を継承するためにあえて再利用しています。

障子 U邸
取り壊された家は、玄関脇に応接間と呼ばれた洋間が付いた
“文化住宅”と呼ばれたスタイルの家でした。
居間に使われていた障子は、腰板が付きガラスがはめ込まれた
戦前のデザイン。新しい家に落ち着きを与えています。

梁をベンチに I邸
建て替えられた家は古い長屋の一部でした。
立派な作りといえるものではありませんでしたが、
先々代が、由緒ある大家さんから譲り受けた歴史ある長屋でした。
周囲はビルに囲まれて昔の面影は無くなってしまいましたが、
歴史の繋がりを残したいと、梁材をベンチとして利用しました。
この家で育つ子供たちにも、家の歴史が受け継がれることになるでしょう。

照明器具 U邸
大正時代の壁付け照明器具をロフトの入り口に取り付けました。
コードやソケットは、安全確保のため取り替えてあります。
入り口の障子も昔のものです。
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