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日本ではまだシックハウスに関する基準がまだなかった頃、ある公的試験場の研究者に新築時のホルムアルデヒドと揮発性有機化合物の室内の濃度を測って頂いた。できるだけ自然素材を使っていたつもりだったが、濃度の高さに驚いたことがある。国産の無垢材をできるだけ使うようにしたところ、竣工後割れたり反ったり乾燥による狂いが出て、木材の含水率の監理が大切であることを痛感した。梁材は松材が多く使われていたが、松食い虫の影響などから国産材は入手が難しくなっている。杉は強度にバラツキの多い樹種なのでヤング率計で強度を測れば梁に使えるものも多い。エアコンが普及し室温を適度に保ちやすくなったが、健康的で快適な室内気候は、温度だけでなく湿度の監理調節が重要である。
これらの問題は、あるかないかの二者選択ではなく、どの程度かその「レベルを知る」ことが健全な住まいを得るために必要である。まず自分で計って実態を知ることが適切な設計の始まりだと思っている。

ホルムアルデヒト測定器(写真上)
含水率計(写真右下)
ヤング係数測定器(写真左下)
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